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(6) 低環境負荷物質として期待される溶媒の物性の測定

イオン液体の物性測定

イオン液体は室温で液体になるイオン性の物質を指し,液体でありながら不揮発性であり, 熱にも化学的にも安定であるなど特異な性質を示します.そこでこのような特徴を生かして, 従来の有機溶媒に代わる低環境負荷物質としての応用が期待されています.しかしイオン液体は 新規物質であるだけに,基本的な物性値が不足しているのが現状です.本研究室ではイオン液体の 基礎物性として,その実用化を検討する上で必要不可欠な物性値である粘度と密度, ならびにイオン液体+有機溶媒系の液液平衡(溶解度)の測定を行っています.

 

フルオラス溶媒の物性測定

フルオラス溶媒を用いた有機合成反応(Fluorous Phase Organic Synthesis)が,生成物の分離が容易であること, 溶媒の再利用が可能であることから,グリーンケミストリーの観点から注目されています. このフルオラス溶媒を利用した有機合成反応において,その反応条件・温度を検討する際に, フルオラス溶媒+有機溶媒系の溶解度データが必要となります.さらに,フルオラス溶媒は リサイクル可能な環境調和型反応溶媒としての利用も期待されています. そこで本研究室では,フルオラス溶媒を用いた環境調和型プロセスの設計・開発に必要なフルオラス溶媒を含む物性 (気液平衡,溶解度)の測定を行っています.

 

フルオラス溶媒を用いた有機合成反応(Fluorous Phase Organic Synthesis)

 

ペルフルオロヘキサン+n-アルカン(C6, C8)系の液液平衡測定結果

 

H. Matsuda, A. Kitabatake, M. Kosuge, K. Kurihara, K. Tochigi, K. Ochi
Fluid Phase Equilibria, 297, 187-191 (2010)